気分変調症(持続性抑うつ障害)とは?
はじめに
今日(2023年1月23日)、私は気分変調症と診断されました。
えー!うつじゃないの?
ということで、気分変調症とは一体何か?を調べました。気分変調症と診断されたけど、どういうものなんだろう・・や、もしかして気分変調症かな?と思った方は是非ご覧ください。
本記事は、約5分で読むことができます。
気分変調症とは
気分変調症とは、持続性抑うつ障害とも呼ばれ、ほぼ1日中持続する抑うつ状態が2年以上続くことです。
抑うつ状態とは、気分が落ち込んで意欲が無くなったり憂鬱になることを指します。
私の場合、小学生高学年くらいから、ずっと気分が落ち込み、希死念慮(自殺したい気持ち)があったので当てはまりますね。
うつ病との違いは?
うつ病とは、抑うつ状態が続く状態をいいます。
うつ病や気分変調症の判定基準としては、主にDSM-5が使われます。
DSM-5とは、アメリカ精神医学会が発行している、精神疾患の基準を示したものです。それによると、うつ病とは
- ほとんど毎日の抑うつ気分
- 興味、喜びの減退
- 著しい体重減少、あるいは体重増加
- 不眠または睡眠過多
- ほとんど毎日の精神運動性の焦燥または制止
- ほとんど毎日の疲れやすさ、または気力の減退
- ほとんど毎日の無価値観、または罪責感
- 思考力や集中力の減退
- 死についての反復思考、希死念慮、自殺企図
以上の9つの項目のうち、5つが当てはまる場合がうつ病と診断されます。
気分変調症とは
- 抑うつ気分がほとんど1日中存在し、ない日よりある日のほうが多い
- ・食欲減退または過食・不眠または過眠・気力の低下または疲労・自尊心の低下・集中力低下または決断困難、絶望感のうち2つ以上が存在
- 2年の間上記の2つの項目が存在
の項目が全て当てはまる場合は気分変調症と診断されます。また、うつ病の症状が持続してもよいとなっています。
※かなり簡略化しています。
まとめると、うつ病と気分変調症の違いは、
- うつ病が2年継続される場合は、気分変調症と診断される。
- うつ病には該当しない場合でも、抑うつ症状が2年以上続く場合は気分変調症と診断される。
ということになります。2年以上ということが大きな違いになります。
うつ病と気分変調症の治療方法の違い
うつ病と気分変調症の違いは、主に抑うつ状態の期間ということがわかりましたが、処方される薬にも大きな違いがあります。
うつ病の場合、一時的なものと考えられるため、主にSSRI系の抗うつ薬が処方されます。(レクサプロ等)SSRIとは、セロトニンの再取り込みを阻害することでセロトニンの量を増やし、情報伝達を増強することでうつ状態を改善させます。または、三環系抗うつ薬(クロミプラミンなど)が処方され、脳内のセロトニン・ノルアドレナリン活性を高めることでうつ状態を改善させます。
気分変調症の場合、期間が長くなるため抗うつ薬は効きにくいとされています。そのため統合失調症の薬(クエチアピン、オランザピンなど)が処方され、考えること自体を抑制したり、抗不安薬(ベンゾジアゼピン系・リーゼやデパスなど)が処方され不安感や不眠症状を緩和したり、気分安定薬(バルプロ酸ナトリウムなど)が処方され、気分を安定化させたりします。
気分変調症の特効薬はない!?
気分変調症専用の薬はなく、ケースバイケースで薬を変えていくことになります。主治医の判断でアプローチの方法が変わっていきます。
まとめ
気分変調症について、うつ病と比較しながら解説しました。私の場合はうつ病と気分変調症が両方あることがわかりました。
気分変調症の方は、長い期間抑うつ状態にあり、とてもつらいと思います。薬の選択肢も多岐にわたるため、今の薬が合っていな場合は主治医と相談してみてはいかがでしょうか。主治医が相談に乗ってくれない場合はセカンドオピニオンも検討してみましょう。
記事を読んでいただき、ありがとうございました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません